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イギリスのインテリアスタイルは歴史的には様々な様式が細かくあります。しかし、それをカッチリ理解して家具を揃えている人はほとんどいないため、「とっても古い」「古いのを現代的に」「近代」にざっくり分けてご紹介します。
インテリアは自分の好みのスタイルになれば、基本正解だと思うので…!悪しからず。
イギリスのインテリアを大まかに分類
トラディショナルスタイル
19世紀頃のきらびやかなヴィクトリアン様式のスタイル。これは一般家屋でマネするのは簡単ではありません。
この色柄の壁や、豪華な家具は広さがないと圧迫感があり、素敵に見せるのが難しい。
壁紙だけ、額縁だけ、カウチだけ取り入れるなど部分的に取り入れるのがおすすめです。
ハリーポッターのホグワーツもトラディショナルに分類されると思います。
現代風モダンスタイル
飾り壁やソファなどトラディショナルな雰囲気を残しつつ現代的で高級感のあるスタイルです。
色調には暗濁色(くすんだ中明度の色)のカラーが多く使わているので、日本では中々お目にかかれないスタイル。
ペルシャネコを撫でているボスや、スパイなどの部屋がイメージに近いです。
とにかくインテリアは怪しくファビュラスに!
イギリスミッドセンチュリー
そして個人的に一番好きなのはイギリスミッドセンチュリー。
アメリカや北欧のミッドセンチュリーと違い、華やかな色やプラスチックではなく、木材を多用し、ファブリックを多く使っているイメージです。
そしてデザインはちょっと鋭角で無駄がない!
色見もさすが、紳士の国という感じで落ち着いており、ポップすぎなくてシックで痺れます。
▽ミッドセンチュリーがどんなスタイルか気になる方はこの記事をチェックしてね♪
ブリティッシュ風の部屋を作るコツは?
基本的にあまり建造物に違いがありすぎるとインテリアの参考にならないため、現代的で自宅にも取り入れやすい、簡単なイギリス風インテリアのコツをご紹介していきます。
モールディング・腰板を使おう!
まず、ブリティッシュなイギリススタイルに欠かせないのは、モールディングや腰板。
「モールディング」とは、天井と壁の接触部分に縁取られている部分で、「腰板」とは室内壁の下部、腰位置くらいまで貼られている仕上げ材のことです。
どちらも装飾的な意匠が強く、色味やデザインも豊富。壁と腰板を同色にしたものや、色を変えたセパレートカラーなど様々なスタイルがあります。
また、板チョコみたいな彫刻のあるクラッシックな腰板なら、よりイギリス風になること間違いなしです。
色壁・配色も大事なポイント
イギリスのインテリアスタイルは真っ白な壁というものはあまりありません。色や柄のある壁紙が多いため、イギリス風の部屋を作るなら、色味はすごく重要です。
色味は暗濁色の中明度(白黒コピーした時、中間くらいのグレーになる濃さ)を選ぶと、エレガントな雰囲気になるのでおすすめです。
また、アカンサスの葉の模様やウィリアム・モリス風の壁紙などもブリティッシュ感を高めてくれますよ。
ブリティッシュ風にするための家具選び
木材・重そうな家具こそ正義
まず、木製家具を選ぶこと。そして、色見は高級感のある暗めのカラーを選びましょう。
オイル仕上げで艶やかな風合いの、ウォールナットやチーク材、オーク材、マホガニーなどがおすすめです。
そして、重量感と威厳のある飾り彫りなどがあればGOOD!よりイギリス風のインテリア感が増します。
現代風なイギリス風スタイルにするなら、左上画像のようなシンプルで質のいいものを選びましょう。
クラシックなイギリススタイルにするなら右上画像のように、落ち着いた木材のカラーを選び、飾り彫りが施されているとクラシカルな雰囲気が出ます。
クッション材が厚いデザインのソファを選ぶ
- チェスターフィールドソファ
- クラブチェア
イギリス風を演出するならソファーは「チェスターフィールドソファー」か「クラブチェア」が鉄板です。
ただ、この2つのソファーはクラシックな雰囲気が強いため、現代的なブリティッシュスタイルにしたいのであれば、丸みの少ない1人掛けソファーや、ファブリック製の座面クッションが多めのイスを選びましょう。
また、歴史のあるアカンサス模様やウィリアム・モリスなどのデザイン、タータンチェックなどの柄を取り入れるのもおすすめです。
歴史のある家具様式を選ぶ
- ウィンザーチェア
- 捻り足の挽物(ひきもの)
- チッペンデール
- アダム様式
- ヘップホワイト
- シェラトン
例えば上記の様なデザインを取り入れるのもおすすめです。ウィンザーチェアはイギリスのウィンザー地方の木製椅子で、座らずとも植物を置いたり、小物を置いたり、あるだけで部屋が少しクラシカルな感じを作りだしてくれます。
18世紀~19世紀のネオクラシズムの代表的なデザイナーアダム、シェラトン、ヘップホワイトのデザイン要素が入った家具を選ぶと、伝統的な良きイギリススタイルを演出してくれます。
イギリススタイルを際立てる雑貨とは?
- キャンドル
- 燭台
- 本
- レザー製品
- 額縁
- シャンデリア
ブリティッシュテイストの雑貨として、よく置かれているのは「キャンドル」「燭台」「本」「レザー製品(トランク)」「額縁」「シャンデリア(レトロな照明類のデザインも◎)」。
ちょっと取り入れるだけで、簡単にイギリス風のスタイルを感じるので、ぜひ試してみてください。
ブリティッシュで参考にしてほしい映画は?
キングスマン
クラシックだけど現代的なお部屋に憧れるあなたは、キングスマンを参考にしましょう。無駄がなく、機能的、都会的、魅力的。
また、バーバリーの店舗やポールスミスなど、イギリスブランドの店舗デザインも見といて損なし。参考になるはずです!
007
スコッチとグラス、お酒を嗜む大人な男性に憧れるのであれば、あなたは007の映画に出てくるような部屋を参考にしてみてください。高級感のあるブリティッシュスタイルの参考ポイントがたくさん出てくるはずです。
ハリーポッター
イギリスのトラディショナな王道スタイル、ハリーポッター。キャンドルや、本、家具まで至る所にイギリスらしさが散りばめられています。装飾も見応えがあるので、インテリア目当てで映画を見るのも◎
中々普通の家に取り入れるのは難しいですが、ぜひ観察にしてみて下さい。
実例のブリティッシュスタイルのインテリアを解説
チェストやドアの飾り彫り、ヘリンボーンのフローリング、立派な額縁小物が英国風の雰囲気。
ペイントされた木製家具と、クラッシックな座面クッションの木製チェアが正反対で印象的。小物は現代的なものと伝統的なもののミックスで絶妙なバランスです。
白、黒、グレーのニュートラルカラーでまとめ、ポイントカラーには英国らしい、ロイヤルブルーの1人掛けソファーを設置。
ソファーの脚はテーパードレッグになっており、ミッドセンチュリー風。ゴールドカラーのスタンド照明は全体的にモダンでスタイリッシュに。
シンプルだけど、少しブリティッシュな雰囲気を取り入れたインテリアスタイル。
額縁や燭台、キャンドルを始め、ランプ、ウィンザーチェアなどの小物類から、ドア枠の彫り装飾や色壁も、しっかり英国要素を取り入れています。猫ちゃんも様になりますね♪
こちらは、現代的でポップな雰囲気に英国風のエッセンスが入ったインテリア。
スタイリッシュにデザインされたチェスターフィールドソファは現代的でポップ。ピンクとブルー、白を基調にした、ポップなカラーリングが今どきなスタイリングです。
薄いヘビーブルーの本棚がずらりと並んだお部屋。英国博物館や、パリ―ポッターを想起させますね。
なぜか、他の国よりもインテリアに本のモチーフがよく出てくる印象のある英国インテリア。気に入った装丁の本をいくつか持っていると素敵な部屋づくりに役立ちますよ。
大きなチェスターフィールドソファが印象的な現代モダンスタイル。お酒や、ガラス天板の木製テーブルやトランクモチーフのチェストもブリティッシュ感があります。
シンプルけど、家具を重厚感のあるデザインを選んでいるので、威厳のある雰囲気になっています。
まとめ
今回「ブリティッシュ」という広義なスタイルをご紹介しました。私の判断基準での英国風をピックアップしているため、「思っていたのと違う…」と感じた方も多いかもしれません。
インテリアはどの部屋も個人の好みや、歴史、スタイルがミックスされているため、明確に「このスタイル」とは言い切れませんが、今回の記事ですこしでも英国スタイルに興味を持ってくれると嬉しいです。
壁色、モールディング、腰板、木製家具、額縁インテリアがあれば、ある程度ブリティッシュ感が出るはずです。お気に召したら是非、お部屋に取り入れてみてください。