インテリア好き、建築好きにはたまらない、愛知県の博物館「明治村」に行ってまいりました！
「帝国ホテル」と言えば、東京の皇居の近くにある有名なホテルだよね…と、ご存知の方も多いでしょう。しかし、あの帝国ホテルは実は2代目というか、建て替えられたもの。
20世紀建築界の巨匠と言われる、フランク・ロイド・ライトさんが設計したもので、これは見たい！と思い、行ってきたのでご紹介します。
明治村で見るべきおすすめの建物
旧帝国ホテル ライト館のデザイン！
明治村には「旧帝国ホテル ライト館」の客室棟、中央玄関部分が移築保存されています。
もちろん中にも入れて、優雅な内装を見て回れます。本当に大正時代の建築は、凝った作りが素晴らしいですよね。西洋風だけど少しオリエンタルな雰囲気もあって印象的。
エントランス入口は若干低く設定してあり、そこをくぐり抜けるとパッと空間が開けており、一瞬にして別世界に変わった感じがします。
高低差のギャップでいっそう広々と感じさせ、華やかな印象を与える工夫がなされているようです♪
幾何学なイスのデザインがおしゃれ過ぎる！
「ピーコックチェア」
この六角形のイスは「ピーコックチェア」といい、こちらもフランク・ロイド・ライトさんがデザインしたもの。機能性と空間にしっかり馴染むことを意識し、座る人が美しく見えるようにデザインされています。
全体の装飾をテラコッタや大谷石、暖色系のカラーでまとめることで、とてもモダンに仕上がっています。さらに、直線的な幾何学模様の彫刻を多用しているため、六角形のピーコックチェアとしっかり調和していて美しい…！
喫茶室などでお茶をすることもできるようです。ナポリタンなども食べれるそうですが、スケジュールを詰め込み過ぎたので、無理でした…。
正直、時間配分ミスりました。明治村は一日中楽しめるボリュームなので旅行ではしっかり時間を確保するのがおすすめです。
石の彫刻と光の調和がオリエンタル！
建物の設計だけでなく、壁画、彫刻、家具、敷物、照明器具や食器デザインに至るまで、フランク・ロイド・ライトさんが手掛けているそうです。いたるところに見られる彫刻の柱は、大谷石やテラコッタに多彩な幾何学模様が施されています。
柱なのか、照明なのか正直わかりませんが、石造りなのに光を上手に取り入れていて、室内がとても明るく感じました。これはお金も時間もかかるし、今現在では見れないデザインだろうなと感無量！
照明「タリアセン」
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この柱や彫刻はフランク・ロイド・ライトさんの照明「タリアセン」にも、似た雰囲気を感じるデザインですね。直線的なデザインはアールデコっぽさがあ、モダンな雰囲気を醸し出しています♪
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こだわりが強すぎた近代建築の巨匠
前述で紹介してきたとおり、自分で全て手掛けるこだわりからわかるように、とても完璧主義！納期も費用もしっかりオーバーしたようで、解任されて一番弟子が引き継ぎ、帝国ホテルは完成したそうです。
芸術家はこだわりが強い人が本当に多いですよね…。ダ・ヴィンチも、依頼されて「モナリザ」を描いたのに渡さないとか、常人には斜め上過ぎます…。
しかし、フランク・ロイド・ライトさんは後の建築に影響を与えた凄い人なので、簡単にご紹介。
フランク・ロイド・ライト
1922年(大正11年)に日本で旧帝国ホテルを設計したアメリカの建築家。機能主義(使用目的に合わせた機能が一番重要！とした設計デザイン)全盛期に対して、人間の健康的な生活に適する有機的建築(自然界との調和)を唱え、プレリースタイル(草原様式)を築きました。
「ル・コルビュジエ」、「ミース・ファン・デル・ローエ」と共に「近代建築の三大巨匠」と呼ばれるすごい人。代表作の、カウマン邸(落水荘)をはじめ、優れた住宅を設計し、のちの建築家・デザイナーに大きな影響を与えたました！
(シカゴ派)
フランク・ロイド・ライトさんは「シカゴ派」という、19世紀末のシカゴを中心とした建築家の一派だそうです。
シカゴ派 は、1880年代から1890年代に米国イリノイ州シカゴで生じた建築傾向で、アメリカの機能主義の先駆けと言われています。
1871年のシカゴ大火後の再開発と産業の発展を背景に、鉄骨造の高層建築群が設計されたようになったそうです。
まとめ
いかがでしたか？今回は建築雑学をご紹介しました。本当にこの「明治村」は行きたかったので凄くよかったです。旧帝国ホテルの外観は当時を再現し、建物の前には池も再現されていて素晴らしいかったです。
しかも、明治村には坂の上の雲で使われた建物や、数寄屋造りの最上級みたいな西園寺公望別邸「坐漁荘」など、楽しめる建物がたくさんあり最高でした！
ぜひ、建築・インテリアが好きな方に明治村はおすすめなので行ってみてくださいね♪
