壁紙の選び方入門ガイド! 色・柄・大きさ・組み合わせの法則・選び方を徹底解説

インテリア雑学

壁紙の効果とは?「雰囲気」+「視覚効果」を高める

壁紙の色・柄の比較画像

壁紙は、お部屋の雰囲気を高め、視覚的にも華やかさを与えてくれる万能なツールです。シンプルなものから複雑なものまで、幅広い選択肢があり、視覚と触覚の両方の要素を取り入れることが可能。

ファブリックのような質感や魅惑的なパターンなど、壁紙は空間にユニークな個性をもたらしてくれます。あなたの創造力を発揮して、自分だけの心地のいい空間づくりをしましょう!

あなたのお部屋が、魅力的なアート作品に大変身するかもしれませんね♪

色の配分は7:2.5:0.5

配色BALANCEのグラフ

インテリアデザインにおいて、配色バランスは重要です。ベースカラー、メインカラー、アクセントカラーのバランスが絶妙な「7:2.5:0.5」が理想的。特に壁紙の選び方は慎重に行いましょう!

  • ベースカラー……床・壁・天井・広範囲に使う色、部屋の印象の基礎
  • メインカラー……ソファ・カーテン・部屋のイメージカラー、主役の色
  • アクセントカラー……クッション・絵・ランプシェード(インテリアのポイントや引き締め役の色)

最もよくある失敗は、ベースカラーである壁紙に強すぎる色を選んでしまうことです。壁紙は小さなサンプルでは薄く見えても、壁全体に貼ると強い色になってしまいます。

選ぶ際は少し薄めの色を選ぶか、一部の壁に場所を絞って色を入れると失敗する確率がぐんと下がるでしょう。色の主張が強すぎる部屋は落ち着かず、くつろげないので要注意ですね。

壁紙の基本の選び方

建築様式や時代で壁紙の柄を選ぶ

インテリアスタイルの違う壁紙の比較
(左から)北欧:自然をモチーフにしたスタイル / ミッドセンチュリー:アトミックバースト / アールデコ:ジオメトリック・グラマー / フランスの古典的な柄:トワル・ド・ジュイ / ビクトリア朝:ダマスク・エレガンス

壁紙の柄を選ぶときは、まずその家の建築スタイルや時代背景を考慮してみよう!昔の流行りの柄やデザインを知ることで、今っぽいスタイルを引き立てたり、あるいは大胆なコントラストをつけて印象的に演出したり、壁紙がインテリアの決め手になってくれるはず。

各時代にはその時々の特徴が反映された独特な柄があります。クラシックなデザインも今でも人気だけど、昔のデザインに影響された新しいパターンも魅力的。だから、新旧のアイデアを融合させた壁紙を選んで、部屋を驚きとワクワクが広がるユニークな空間に変身させてみましょう。

部屋の広さと壁面の広さで「柄」を選ぶ

小さな柄の壁紙画像
小さな柄は周囲と馴染みやすく、家具配置の邪魔にならない。
大柄な壁紙画像
大きな柄は主張が強く「主人公」になりがち。壁が少し近い錯覚がある。

壁紙の柄を選ぶ際には、部屋の広さや、壁面の割合に気を使いましょう!かつては狭い部屋には小さな柄、大きな柄は十分なスペースが必要というのが定説でした。

しかし、現代の開放的なレイアウトでは、そうとは限りません。大きな柄で壁一面を覆ってしまうと、ごちゃごちゃした印象になるため、壁面積が広くて家具も多いなら、小さな柄がおすすめ。

そうすることで落ち着いた背景になり、個々のアイテムが引き立つはず。

反対に、家具が少なくて部屋の雰囲気が寂しいなんてときは、大きな柄は抜群におすすめです。大きな柄の壁紙を使う際は、壁面の範囲を一部に絞ったり、家具とのバランスをとっておしゃれにしあげましょう。

壁紙の印象を左右する「色数」

壁紙の色数が多いものと少ないものの比較
(左)ブルグレー×白の配色に対し、(右)はピンク、グレー、白、チャコールと色数プラスモチーフがあるので、左のほうが落ちついて見える。

壁紙に選ぶ色の数は、全体の印象に大きな影響を与えます。色数が多すぎると、柄が複雑になり、好みがはっきり分かれてしまうことも。そのような場合は、色相(色味)が近い穏やかなコントラストを選ぶと、ソフトで心地よい柄を選べますよ。

一方、大胆な壁紙にしたい場合は無地の壁紙はやめて、色数を増やしたり、鮮やかな色、コントラストのあるデザインを選びましょう。他にはない、あなたらしいお部屋になるはず!

壁紙をおしゃれに見せるテクニックとコツ

部屋ごとにテンポの変化をつける

壁紙を使った部屋のテンポ付け
右の部屋は家具がカラー塗装なので、壁紙はシンプルに白。続いて左の部屋はウッド調の家具に合わせて柔らかなグリーンの壁紙。

壁紙は部屋全体で考える

一軒家やマンションの壁紙の張替えを考えるとき、「視線」という概念を意識してみてください。「どの部屋が同時に見えるのか?」を考えてみましょう。

壁紙は家全体の印象や雰囲気を左右するものなので、まとめて考えることが大切です。端から端まで見通せる家でも、部屋が区切られていても、部屋から部屋へ視線の流れは変わりません。

そのため、部屋ごとに壁紙の色のコントラストや、柄の大きさの違いがあると、視線の流れにテンポが生まれ、全体的に調和しておしゃれな雰囲気を演出すことができます。

壁紙のテンポのつけ方

テンポを落として落ち着いた雰囲気にするには、鮮やかな壁紙と無地の壁紙を組み合わせたり、控えめなデザインの壁紙を選ぶと、リラックスした雰囲気になりますよ。

また、次の部屋の壁紙を選ぶ際は、すぐに別の印象的な柄を使うのではなく、前の部屋の柄とリンクさせて選ぶと調和しやすいのでおすすめです。

対照的な柄を意図的に組み合わせる場合は、廊下を飛ばして、別々の部屋で強烈な柄をにするのがいいでしょう。さらに、大胆な柄は、空間全体に使うのではなく、特定の部屋だけにとどめておくと◎。

初心者のためのテクニック

初心者は小さな部屋から壁紙で貼るのがおすすめ

壁紙初心者が最初に挑戦すべき場所

色の扱いに慣れていない人には、壁紙選びは躊躇しますよね。そんなときは、絶妙なグラデーションカラーや、淡い柄の壁紙を選びましょう。

また、部屋の四方を壁紙で覆う必要はありません。1日のうちで最も長く過ごす部屋から始める必要もありません。小さな部屋や使用頻度の低いところから始めましょう。

そうすることで、徐々に馴染み、調整することができます。ゲストルームやバスルーム、ベッドルームの壁一面に壁紙を貼るなど、まずは小さな空間から!

壁紙初心者は「柄合わせ」のないものを選ぶ

  • ノンリピート壁紙……柄合わせの必要なし
  • ストレートリピート壁紙……柄を水平に並べる
  • ステップリピート……柄をずらして変化をつける
  • ハーフドロップリピート……柄をずらして変化をつける

壁紙の柄合わせは、リピートの種類によって方法が異なります。上記のようにノンリピート壁紙や、ストレートリピート壁紙は比較的簡単で、初心者にもっともおすすめです。一方、ステップリピートやハーフドロップリピートは柄をずらして変化をつけるので、注意して貼りましょう。

壁紙と絵の合わせ方

壁紙に絵を飾る場合は、壁紙と絵の組み合わせに注意が必要です。大きな柄の壁紙には落ち着いたモチーフの絵が合い、小さな柄の壁紙には大きなモチーフの絵がおすすめ。繊細な描写の多い絵や複雑な要素の多い絵は無地の壁紙がよいでしょう。

額縁のデザインも壁紙とリンクするものや、もしくはキャンバスのフチなしや、マットなデザインなど壁紙に調和しやすいものを選ぶと失敗しないはず。

壁紙初心者は「配色」に注意

色に関しては、原色や二次色、三次色、補色などの用語があります。これらの色相、色味、色調を考慮しながら、壁紙と絵の色の組み合わせを検討することが重要です。壁紙と絵が調和し、相互に引き立て合うような組み合わせを目指しましょう。

要するに、壁紙を選ぶ際には柄合わせや絵との調和、色の組み合わせなどを考慮して、バランスの取れたデザインを作り上げることが重要です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は壁紙の基本の考え方について書いていきました。壁紙は奥が深いのでもっと細分化して細かく解説する記事も別で作ろうと思いますので、ぜひ読んでいただけたら嬉しいです。少しでもこの記事が役に立てれば幸いです!

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