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インダストリアルの部屋とはどういうもの?
「インダストリアル」とは直訳すると「産業の」「工業の」などの意味で、工業的な要素が入っているインテリアスタイルのことを指します。
まず「工業的」ということは、工場や産業で使うような機能的で、丈夫なもの。飾りなど、一切の無駄を削ぎ落とし、機能美を追求したモノこそ「インダストリアル」と言えるでしょう!
ドイツのバウハウスや、機能的でジェンダレスな雰囲気が好きな方におすすめなスタイルです。
従ってチープですぐ壊れそうなものや、意味をなさない無駄な装飾品が多い男前インテリアとインダストリアルは別物。古いだけで機能が劣化してしまった家具もインダストリアルとは言えませんね。
インダストリアルで選ぶべきカラーや素材
ベースカラーはニュートラルカラー&金属カラー
「工業的」ということで、コンクリートや金属などの無機質な風合い・色合いは鉄板。
無彩色であるニュートラルカラーは無機質な雰囲気が出て、様々な家具やテクスチャーとも合わせやすいので、他のスタイルともミックスしやすく、実は万能なスタイルです。
しかし、注意したい点として安易に壁紙をコンクリート風、レンガ風してしまうと、チープな印象になる場合も。賃貸でなければ珪藻土や漆喰、タイルを貼る方が雰囲気が出ておすすめ。
賃貸の場合はメタルの壁面収納で覆ったり、家具をステンレスやシルバー、ブラックなど武骨なモノに統一したりすると雰囲気がでます。
理想は工場・作業場リノベ!
むき出しの配管
露出した配線、配電盤、ダクトなど、機能と効率を重視したデザインは、美しく、力強さを感じます。
スイッチやコンセントパネル、ドアノブなど、細かなディテールを変えるのもおすすめです。真鍮やステンレス素材に変えるだけで、よりインダストリアルらしさを強調してくれます。
コンクリート打ちっぱなし
コンクリート打ちっぱなしは、言わずもがなインダストリアルの鉄板デザイン。
もちろん壁面をコンクリートにできればいいのですが、難しい場合は小物で代用するのも有効です。ネットで探せばモルタル素材のベンチや、鉢植えなど様々な小物や雑貨が販売されています。
簡単に無機質な雰囲気を演出できるので試してみて下さい。
インダストリアルstyleで選ぶべき家具とは?
工業製品・質実剛健な家具を選ぶ
直線的なデザインを取り入れる
直線、トラス(三角形)構造などの構築的なデザインは、丈夫で武骨な印象を与えます。
丸みのある家具デザインは優しい雰囲気を醸し出し、直線的なデザインは合理的で男性的な印象を与えます。そのため、直線を強調したデザインや構築的なデザイン、太い支柱や接合金具がゴツく強度の高い家具はベリーグッドです!
機能性が高くシンプルなモノを選ぶ
丈夫で機能的なことは前述したとおり。そして、もう一つインダストリアルで大切なのはシンプルなことです。
例えば本棚でもシェルフでも、その活用法は物を収納し、支えることにあります。だから単純に重量を支えられる丈夫な支柱であるとか、材質などにも注目してみましょう。
アイアンだからといって華奢であれば、機能的とは言えないし、チープな印象にならないように注意したいところですね。
バウハウスの家具はスチールパイプ・鋼材・レザーなど男前なインテリアと好相性なので、参考にしてみてね。
インダストリアルにおすすめオンラインショップ
INDUSTRIAL BRANCH
自社工房をもつ超こだわりインテリアブランドです。ソファやテレビ台など、凄くおしゃれでインダストリアル好きにはたまらないデザインが豊富!
アイアンとヴィンテージ調のウッドや、落ち着いたカラーリングが秀逸で、置くだけで一気におしゃれな部屋に。ちょっとお高いけど、一生ものなので、ダイニングテーブルやソファ、食器棚、テレビ台など部屋の主役級インテリアにはすっごくお勧めです。
インダストリアルで選ぶべき家具素材
鉄・ステンレス・ガラスなど無機質な素材
もちろんステンレス、メタル、アイアンなど金属や、ガラスなどの無機質な素材はインダストリアルに必需品です。
倉庫や工場で使うような丈夫なラックや、収納ボックス、ロッカーケースなど、工業用のアイテムを販売しているショップなどを活用してみて下さい。
ウッド×アイアン
木製の素材を取り入れるのも、もちろんおすすめ。選ぶポイントとしては天板が厚みのある丈夫なモノや、鉄骨の支柱、接合金具など無骨なものを選びましょう。
繊維強化プラスチック・成型合板などミッドセンチュリーミックスも◎
そして、ミッドセンチュリーの家具もおすすめです。ミッドセンチュリーは名作家具も多く、長く使える高品質なデザインばかり。
そもそもミッドセンチュリーは技術革新で大量生産できるようになった工業的な家具ですから、「産業の」「工業の」という意味通り、ベストマッチなインテリアだと思います。
インダストリアルに合う植物・小物は?
まずはインダストリアルに合う植物。これは完全なる独断と偏見ですが、ユーカリやアイビー、コーヒーの木、フランスゴムの木、マウンテンアッシュなどなど。葉の形がヤシ系の細長いものだと少しリゾート感やカジュアル感が出てしまうので、葉っぱが丸く、大きすぎないスタイリッシュな観葉植物がおすすめです。
雑貨についても「飾り」と言うよりは「実用的」なものがおすすめ。キッチンならシルバーで揃えた調理器具や、収納する箱やカゴを見せるインテリアだと思い、飾って素敵だと思えるものを揃える事。
靴や、工具なども飾って収納できる実用的なもの。壁に直接ネジで取り付ける棚や、ハンガーフック、コンセントカバーなどの細部にこだわるのもおしゃれですね。
実例のインダストリアルstyleを解説
コンクリート打ちっぱなしの壁面に、アートを飾ったカフェ。工業的な照明や、壁にはパイプ剥き出しのスイッチはまさにインダストリアル。
テーブルはタフなアイアン×ウッド製にパイプ椅子という、無駄のないシンプルさ。
こちらは一変して、インダストリアルにミッドセンチュリーをミックスしたインテリア。オフィスのように機能的にまとめ、壁紙はインパクトのあるミッドセンチュリーっぽい幾何学模様に。あえて、白壁にしなかったのが賞賛です!グッとおしゃれを引き上げていますね。
部屋を仕切るドアが黒縁のガラス戸。壁面は白塗りのブロック壁が素敵です。ニュートラルカラーでまとめており、コンクリブロックを白にしたことで、グレーのブロックよりも冷たさがなく、でもしっかり無機質な雰囲気を出してるのがニクいですね!
「産業・業務用」という感じが出ているロッカーにむき出しの電球照明、パイプ椅子やアイアンのハイチェアも無骨な雰囲気でしっかりまとまっています。
また、はめ殺しのゴツイ窓枠もインダストリアルらしく憧れます。
こちらのキッチンのインダストリアルらしいポイントはズバリ、テーブルの支柱の太さと接合金物のゴツさ、丈夫さたまりません。木も塗装で色見や加工を加えすぎない感じも実用主義な感じでグッときます。
釣り照明も鉄板ですね!
2枚の写真を並べた画像になるのですが、どちらもやはり日本の住居ではまずお目にかかれない、大きなはめ殺しの黒縁窓!
歴史のあるアパルトマンなど海外では多いので羨ましい限りです…。日本の住居でもこういう窓を作って欲しいものです。
まとめ
いかがでしたか?最近では「男前インテリア」や「ヴィンテージテイスト」をインダストリアル風とお同じ扱いをしていることがありますが、私的には別もの。
シンプルで実用的、機能的なインダストリアルは憧れそのもの。私もキッチン周りの器具や家電を、シルバーやブラックで統一したり、好みの収納ボックスを探す日々です…。自分らしいインダストリアルスタイルを絶賛、模索中。
可能であればいつか蚕養殖場とか、織り機工場跡などをリノベして住めたら最高なのに…。古民家のインダストリアルミックスも素敵ですね。海外の工場跡のような高い天井、黒縁のはめ殺しの窓とか痺れる〜!
インダストリアル談義にお付き合い頂きありがとうございました!何かお部屋作りのお役に立てれば幸いです。