ラグはインテリアデザイナーの間で「5番目の壁」と呼ばれているそうですよ。それほど、部屋の雰囲気を大きく左右し、お部屋を一気にグレードアップできるというわけです。
そんな魔法のようなインテリア術であるラグの選び方から、ポイント、配置のコツまで、あまさずご紹介しましょう。
ラグの選び方
- 素材と質感
- ラグのサイズと形
- ラグの色とデザイン
よくある間違いとして、やってしまうのが場所や用途に合っていない素材を選んでしまうこと。もう一つは家具に対して小さすぎるラグや、他の家具とのバランスが悪いといったところ。さて、ではどこに注意して選ぶべきか解説していきましょう。
ラグの素材と質感
まずは素材選びです!「気に入っているからいい」という寝言は、ナンセンスですよ。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
ウール (Wool) | 耐久性: 〇 保温性: ◎ 自然防汚性: 〇 消臭効果: ◎ | ・やや高額 ・水に弱い ・湿度が高いとカビの心配も ・手入れが必要 |
コットン (Cotton) | 柔らかさ: 〇 通気性: ◎ 手入れが簡単:◎ リーズナブルな価格: 〇 | ・耐久性:△ ・シミや汚れが目立ちやすい(淡色系) |
ポリエステル (Polyester) | 耐久性:◎ 防水性: 〇 価格のリーズナブルさ:◎ | ・静電気が起きやすい ・通気性が低い |
ナイロン (Nylon) | 耐久性:◎ 弾力性: 〇 汚れに強い: ◎ | ・静電気が起きやすい ・日光に弱い |
ラグにはウール、コットン、シルク、合成繊維などさまざまな素材があります。激しく消耗する場所や汚れやすいところがあるはずです。その用途に合った素材を選ぶことで、見た目はもちろん暮らしやすくなるはずです♪
場所に合ったラグの選び方についても後ほどご紹介していきます。
ラグのサイズと形
ラグの形状は、その上に置く家具の形状に合わせます。 小さすぎるのもよくないですが、ラグが部屋を覆いつくすのもいけません。小さな部屋には小さなラグ、大きな部屋には大きなラグと考えてください。
そうしないと、視覚的にバランスが悪くなってしまいます。詳しいことは各部屋ごとに下記でご紹介します。
ラグの色とデザイン
ラグの色やデザインを変えることで、部屋のイメージがガラッと変化します。モダン、ナチュラル、ボヘミアンなど、それらしいラグを選ぶことでぐっとあなたのスタイルにぴったりお部屋になるはず。まずは自分の理想のお部屋にスタイルを確認しましょう!
ラグの配置方法
リビングルーム
- ラグで家具を包み込む
- 床面は25~40cm程度は残す
- ソファセットが部屋の真ん中 ⇒ ラグに収まるように
- 壁際ソファ ⇒ 前脚がラグにのっていればOK
リビングのラグサイズについては、部屋の大きさと家具の大きさで決まります。 ラグの周りに少なくとも25~40cmの床を残すと見栄えが良いです。
ソファの下にラグを敷くだけで、部屋全体が引き締まります。ラグはソファの全長より長いほうがいいと言われ、ソファの横から少しはみ出すくらいが理想的。
部屋の真ん中にソファセットを配置するなら、ラグ内に家具がすべて収まるようにします。 部屋の壁ぎわにソファを置く場合は、ソファの前脚がラグにのっていればOKです。
ダイニングルーム
- 円形ダイニングテーブル ⇒ 円形 or 正方形のラグを選ぶ
- 長方形・楕円形ダイニングテーブル ⇒ 長方形のラグを選ぶ
- ラグはテーブル周り ⇒ 60〜70cmは確保しよう!
- ラグで家具を包み込む
- 床面は25~40cm程度は残そう
ポイントはダイニングテーブルの大きさに合わせたラグを選ぶ、素材を選ぶの2点だけ。食べこぼしが気になるダイニングでも素材を気にして選べば失敗しません。
ダイニングテーブルにおすすめのラグ
- 毛足の短い物
- 洗濯しやすいもの
- ウールの平織り
ダイニングテーブルのラグには食べこぼしなどが落ちても掃除しやすい物を選びましょう。例えば、毛足の短いもの、洗濯しやすいもの、ウールの平織りなど適した素材がおすすめです。そして汚れても目立ちにくい物を選ぶのもポイントですね。
ベッドルーム
大きいラグ | 小さいラグ |
---|---|
・部屋が広い場合 ・ベッド横に広いスペースがある場合 ・ベッド付近の家具まで囲みたい場合 | ・ダブルベッドの両端の足元に置く ・部屋が狭い場合 ・歩く導線などポイントで置く |
ベッドルームでは、 部屋とベッドのサイズに応じてラグを選びます。部屋が広い場合や、ベッドの横に広い通路がある場合は、ベッドの両側に60~70cm はみ出すくらいのラグか、 ダブルベッドの両側に小さなラグ2つ敷くのが定番ですね。
ラグを購入する前にマスキングテープなど、床で予行練習しておくと失敗しないですよ。注意点としてはベッドの下に隠れてしまうサイズや、足先だけにかかるようなサイズを購入しないように気を付けましょう!
ラグメンテナンス
ラグの基本的な手入れ方法
- 定期的な掃除
- 回転させる
- シミや汚れの早期対処
- クリーニング
- 直射日光を避ける
- 定期的な掃除:軽く叩いてホコリを落としたり、週に1〜2回掃除機をかけ、裏面も時々掃除機をかける。
- 回転させる: 半年に一度程度目、ラグを180度回転させ、均等に摩耗させ、日光焼けも均等にする。
- シミや汚れの早期対処: 汚れたらすぐにふき取る。素材に合わせて薄めた中性洗剤などでたたき洗いする。
- プロフェッショナルクリーニング: 年に一度、専門のクリーニング業者に依頼して全体を深くクリーニング。
- 直射日光を避ける: 直射日光が当たる場所にラグを敷くと色あせの原因になるので日光を調整しましょう。
暮らしているうちにラグに家具の跡がついてしまったりしますよね。そんなときはぬるま湯でタオルを湿らせ、押しつけるようにラグを叩くか、スチーマーをかけると目立ちにくくなります。
さらに詳しい、ラグのメンテナンスについては別ページにてご紹介しているので参考にしてみてください。
インテリアスタイルに合わせたラグコーディネート
「明るい色のラグ」は「暗い色の家具」を、「暗い色のラグ」は「明るい色の家具」をひきたてます。なので、自身の部屋でコントラストを意識してラグを選んでみるのも◎。
また、買ってみたけれど発色が気に入らないときや、なんかしっくりこないときは180度回転させてみましょう!手織りのラグは、窓に向かって織の方向を縦にするか横にするかでも印象が変わるのも面白いところです。
ラグの知恵袋
気にったラグが小さい場合
一目ぼれしたラグが小さすぎる、どうしても必要な大きさのサイズが見つからない場合は、裏技として同じものを2枚購入しちゃいましょう!裏を布ガムテープで貼りつけたり、下に滑り止めシートを敷けば、問題解決です!
また、気に入ったラグが薄手の場合も、滑らないように滑り止めを敷いてあげればOKなので、気に入ったものをあきらめなくて大丈夫ですよ♪
ラグの注意点
厚みのあるラグ:ラグを開閉するドア付近に設置する場合は、ドアが開く厚みかちゃんと確認して購入しましょう。
床について
たまには日光浴を:ラグを敷いているフローリングは日焼けしないため、他の床と色が変わってしまいます。たまにラグの下の床も日光浴させてあげましょう。
床暖房の場合:床暖房にハンドタフトのラグは避けましょう。 ラグの裏の接着剤が熱で溶け、ほどけてしまう場合があるので注意しましょう。
まとめ
いかがでしたか?今回はラグの素材や、サイズ、配置、デザイン、メンテナンスなどざっくりラグについてご紹介しました。重要なのはサイズ選びと、素材選び、色・デザインを間違わないこと♪
今まであまりラグに必要性を感じていなかったい人も、床を傷つけないため、下に音を響かせないため、床の傷を隠す以外にも、お部屋の引き締めや統一感、ポイントに使うことで、グッとおしゃれな部屋に生まれ変わるポテンシャルを持っているアイテムなので、ぜひ試してみてくださいね。
もちろん、ハウスダストアレルギーや、まめに掃除ができないという方には私もそんなにおすすめしませんので、自分の性格、ライフスタイルと相談してくださいね!この記事が何かの役に立つと幸いです。